積極的に模倣しよう
新しいことに取り組む時の取り組み方が、すごく学びがありました。まとめてみます。
新しいものを作るときこそ、より近いものを徹底研究して、いい意味の模倣をしていこうと思います。
世の中に、真のオリジナルなどないはずです。全てが過去のものからの改善や発展の積み重ねです。
完全に新しいものを作れる・作ろうとしているのは、何かがおかしい状況です。使う人が見えていない、ただ作りたいだけの自慰行為に落ちおちいってます。
世の中には、サービスやプロダクトに溢れています。供給過剰。使う人の立場から見た問題意識のない思いつきのアイデアなんか価値はありません。
そんな時代では、いい意味の模倣をしないといけません。
いい意味の模倣をするために大事なことは。
まず自分が作りたいものに最も近い何かを見つける。近いものがないなんて絶対にない。もしないなら、ニーズがないということだ。近いものというのは、必ずしも同じ業界・同じジャンルで、ある必要はない。使う人視点から気持ちから近しいものを選ぶ。
ターゲットは多分沢山選ぶ必要はない。本当に自分が惚れ込む一つか二つでいい。ただ、何を選ぶかが大事、超大事。
次に、ユーザー視点で徹底的に使い込む。仕事として形式的に表面を調査するのではない。ユーザとしてとことん使い込まないといけない。
そして、ユーザー視点で、そのプロダクトやサービスの価値の部分を、リバースエンジニアリングしていく。表面の皮を剥ぎ取る。バラバラに要素を抽出するのではなくて、価値が提供するシステム・仕組みを解き明かす。
そして、そのシステム・仕組みをリバースエンジニアリングしてみると、いくつか無駄や壊れているところが見つかるはずである。過去の遺産、業界の慣習などなど、不要な盲腸的な要素があるはずである。そこを、綺麗に取り除く。
さらに、システム・仕組みを、よりよく回るように改善する。
いまシステム・仕組みがなぜうまく回っているのか、このシステム・仕組みのとこが素晴らしいか理解しないまま、作り手の視点でいじることは厳禁。いま回っている仕組みの表面を、非使い手の視点で変えることはしてはならない。
例えば、ガチャをしない人が、ガチャを取ったり・改善したりしてはいけない。ガチャがむちゃ楽しい視点で、もっとガチャを楽しめるように改善しないといけない。
このステップでベストプラクティスを模倣した結果できるものは、いわゆるコピーにはならないはずだ。模倣を真に突き詰めると、模倣したはずなのにオリジナルができているはずである。
模倣がいけないのではない。作り手視点で表面的にコピーするのがいけない。
もちろん表面をコピーするのは違法だからということもある。それ以上に、そんなコピーはゴミしか生み出さないからだ。
またコピーという指摘を避けるために、無理やりオリジナリティを出すのも、もとのシステム・仕組みを壊すだけで、ゴミを生み出す。